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妖怪「付喪神」

樽屋は日本人としてのアイディンティティーを何度も追求され、森羅万象には八百万(やおよろず)の神が宿るとするアニミズム的な世界観「古神道」を精神的ルーツとする自国を客観的に見つめるようになる。「需要と供給が成り立つ一方、進まない自然保護への意識レベルの低迷」これが外から見た黄金の国と言われたジパングの姿であった。樽屋は日本古来の伝承文化とそこに宿る精神への探求をはじめ、日本の輝かしい伝承文化である金箔へ手を出すようになる室町時代(16世紀)当時のYOKAIたちが描かれた唯一の絵巻とされる「百鬼夜行絵巻(百鬼夜行図・伝土佐光信筆 大徳寺 真珠庵)と出会鵜。そこにはモノに取り憑いた付喪神(妖怪)たちが無邪気に練り歩く姿が繰り広げられていた。

「付喪神(つくもがみ)」とは、年月を経た道具や家畜に宿るとされる神々のことで、人々に畏怖の念を抱かせ、ものを大切にする精神に立ち返らせてくれる存在。人の欲求によって大量の資源消費を繰り返してきた今、付喪神たちに学ぶものがあると思い、室町時代より絵師達が繰り返し模写してきた伝承を、樽屋は独自の視点と、自然環境保護にまで配慮した技法で現代に蘇らせた。

様々な付喪神

付喪神と京都

付喪神が浸透し始めたのが、平安時代、大量消費時代に入ってからだといわれています。 製造技術が発達し新たな道具類が生産された陰で、これまで使われてきた道具類を廃棄し始め ました。    古いものには魂が宿り、粗末に扱うと化けるという信仰がある中、役目を終えて 捨てられていく古道具たちは、擬人化された妖怪で寓喩(ぐうゆ)され、人々は恐れと共に 愛着をも抱いていたのではないでしょうか。  その廃棄された古道具を転売し始めたのが、京都の北野天満宮の古道具市の起源とされて います。人間によって捨てられた古道具に宿る付喪神たちが、夜中に徒党を組んで行進する 「付喪神夜行」のコースが、京都の一条通りであるといわれ、 2005年、現在の一条通りの大将軍商店街では、「妖怪ストリート」と銘打って、町おこしに とりかかりました。  未だ町おこしには参加していませんが、京都に長年住んでいた樽屋は、京都の金箔を手に入れるために足しげく通っています。日本が誇る 伝承文化である金箔の輝きをベースに、器物の妖怪である付喪神を題材に、エコロジーや リサイクルの重要性を訴えながら、長きにわたり日本人に愛されてきた妖怪たちの奇々怪々な 魅力を製作を通して伝承していく所存です。

百鬼夜行

「百鬼夜行」とは、呼んで字の如く、多くの異形の鬼(妖怪)たちが夜中に徒党を組んで行進する現象を言います。主に平安時代の 京都で起こったとされるもので、この怪異が起こりやすい「夜行日」なるものがあるとも考えられていました。   当時の貴族たちは 鬼の群れに出会わないために陰陽師に相談し、夜行日の夜には外出するのを避けたり、やむを得ず外出する際は魔除けの護符を持ち 歩いたそうです。  『 付喪神絵巻 』  には、人々に打ち捨てられ「船岡山の後、長坂の奥」にこもった付喪神たちの物語が描かれています。 当時の絵巻の製作は室町時代とされていますが、物語の時代設定は平安時代中期となっているようです。そこには、付喪神たちが 変化大明神という自分たちの神様を祀り、祭礼と称して夜更けに徒党を組んで西から東へと練り歩いたとの記述があます。そこには、付喪神たちが 変化大明神という自分たちの神様を祀り、祭礼と称して

夜更けに徒党を組んで西から東へと練り歩いたとの記述があます。つまり これは古道具の妖怪、付喪神たちの百鬼夜行であったのです。  そして、この付喪神たちの百鬼夜行のコースが、ここ京都の一条通りであったとの記述があります。    一条通り近隣には古道具を 転売していた北野天満宮があり、そこから少し北上すると「百鬼夜行絵巻」を所蔵する大徳寺と船岡山が存在しています。2005年、 現在の一条通り大将軍商店街では、付喪神たちの通り道であったと銘打って「妖怪ストリート」という町おこしに取り掛かりました。 平安京の名残である碁盤状の通りも今日では随所にズレが生じていますが、当時と位置は殆ど変わっていないといわれています。 器物の妖怪である付喪神を題材にエコロジーやリサイクルの重要性を訴えながら、長きにわたり日本人に愛されてきた妖怪たちの 奇奇怪怪な魅力を製作を通して伝承していく所存です。

 

室町時代「付喪神記」に次のような記録があります。

器物百年を経て、化かして精霊を得てより、人の心を誑(たぶら)かす。これを付喪神と号すと云へり。

The old tools change to a god after a long time.And they confuse people’s heart. They are called Tsukumogami.

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